近年、病院や施設で提供されている食形態は、入院患者や入所者の高齢化および摂食嚥下訓練を必要とする方に対応するために複雑化しています。また、各病院・施設で使われている食形態の名称も様々で、転院・退院の際に食形態の名称だけでは正しい内容を申し送ることが難しくなっています。このことは、リハビリの効果を減退させる要因となったり、誤嚥のリスクになったりもしています。高知県に限らず、各種研修会での現場の声、あるいは研究発表などで、このような状況に対する解決策を求める意見が聞かれています。
そこで、高知県リハビリテーション研究会では、「高知県地域医療提供モデル事業」(県補助事業)として、高知県食と栄養の会、高知県口のリハビリテーション研究会、高知中央医療圏脳卒中地域連携の会と協働して、各種職能団体の代表からなるワーキンググループを設置し、高知県内の食形態の名称に統一した基準を設けるために「高知 咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)困難な人の食形態区分(以下、食形態区分)」を作成いたしました。
この「食形態区分」は、高知県内の食形態における「共通言語」として活用いただくことで、紹介先への申し送りをスムーズにするとともに、その患者さんの咀嚼・嚥下機能に合った食形態の理解を促すものです。
必要に応じて、下記よりダウンロードの上ご活用ください。
また、「食形態区分」活用方法や「とろみの3段階」、食形態のイメージ写真等と掲載した資料も作成しましたので、併せてご利用ください。